プレスリリース

2021.04.14

次世代型植物工場の事業運営を目的とした合弁会社の設立について

 株式会社ファームシップ(東京都中央区、代表取締役:北島 正裕、以下「当社」)は菱電商事株式会社(東京都豊島区、代表取締役社長:正垣 信雄、以下「菱電商事」)と植物工場野菜の生産を行う合弁会社「ブロックファーム合同会社」を設立しました。

■設立の背景
 日本の農業は多くの課題を抱えています。働き手の高齢化・後継者不足による農業従事者の減少。海外と比較して日本の農地面積は狭いにも関わらず年々、耕作放棄地が増加。また、農業所得の減少、国内自給率の低下、温室効果ガス排出量の問題といった持続可能性の観点からも解決すべき課題が顕在しています。
 
 こうした社会課題の解決に取り組むため、革新的な先端技術を活用した過去に例を見ない次世代型の植物工場を建設中であり2022年3月からブロックファーム合同会社による操業を予定しています。

■菱電商事について
 菱電商事では2017年より大規模植物工場向け機器システムの開発販売と施工エンジニアリングを事業化しています。これまでに国内において複数の大規模植物工場の施工に携わってきた実績があり、植物工場向けのシステム、機材、施工分野において国内トップのシェアを獲得しています。

■当社について
 当社は植物工場での野菜の生産から流通にいたるまでのバリューチェーン全体を一気通貫で手掛けています。生産事業においては植物工場の人材育成・派遣から大規模植物工場の受託生産も行っています。流通事業においては生産した野菜を自社の物流網も活用しながら日本各地、およそ10,000店舗の販売先へ流通させています。
 植物工場の事業運営から工場野菜の流通にいたるまでの業界トップクラスのノウハウを所持しており、菱電商事とは2019年3月に資本業務提携を締結し包括的な協業体制を確立しました。

 また、次世代型植物工場に必要な栽培技術や栽培システム、AI技術やバイオテクノロジーに関する研究開発も自社で推進しています。本工場にて人工光下で栽培するほうれん草の栽培技術は数年の歳月を経て確立した独自技術であり、従来、レタス類の栽培が主流であった植物工場に革新をもたらすこととなります。

 この度の合弁会社の設立を契機に両社の植物工場における運営実績ノウハウと研究開発成果である栽培技術・システム、バイオテクノロジー、IOT・AIを活用した生産システムを掛け合わせ、新たな植物工場の事業モデルを確立し持続可能な農業の実現に向けた取組みを強化してまいります。

(1)ブロックファーム合同会社が運営する植物工場の特徴

1.閉鎖型植物工場では世界初のほうれん草の大量生産を実現※1
2.全量自家消費メガソーラーを併設し自然エネルギーを活用
3.独自の生育・環境制御技術により使用電力を従来工場比50%削減※2
4.栽培・加工・冷凍一体型施設導入によりライフスタイルの変化に伴う市場ニーズに対応

※1 自社調べ:閉鎖型植物工場における日量1t以上の生産  ※2 自社比

(2)施設の概要

方 式  閉鎖型人工光利用植物工場 
規 模  日量3t
建 物  延床9000㎡(敷地20000㎡)
新規雇用 100名以上
栽培品目 ほうれん草、水菜、小松菜、ケール等

(3)合弁会社の概要
 
商 号  ブロックファーム合同会社 (英文名 BlockFARM,Inc.)
設立日  2020年10月14日                                    
所在地  静岡県沼津市原
資本金  1000万円                                        
出資比率 菱電商事株式会社60% 株式会社ファームシップ40%

【菱電商事株式会社】
企業名:菱電商事株式会社
代表者:正垣 信雄
所在地:東京都豊島区東池袋三丁目15番15号
Website: https://www.ryoden.co.jp/

【株式会社ファームシップ】
企業名:株式会社ファームシップ
代表者:北島 正裕
所在地:東京都中央区日本橋浜町三丁目9番5号 TOKYO MIDORI LABO. 4階

お問い合わせ先

本件に関する取材・インタビュー、御問い合わせは下記までお願い申し上げます。

企業名:株式会社ファームシップ

E-mail: info@farmship.co.jp

Website: http://farmship.co.jp

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