―サービス利用者個別の売上履歴情報を元に、週次単位で売上を予測―

株式会社ファームシップ（本社：東京都中央区 代表取締役 北島正裕 以下「当社」）は、国立大学法人豊橋技術科学大学(以下「豊橋技術科学大学」)と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の「人工知能技術適用によるスマート社会の実現」事業において、人工知能(AI)を活用した野菜の市場価格の予測アルゴリズムを開発しています。東京都中央卸売市場大田市場のレタス、トマトやイチゴなど５品目の市場価格を週次単位で高精度に予測する取り組みを進め、2021年春から無償での市場価格予測サービスを展開してきました。また、植物工場で生産される野菜の需要を予測して、精密な生産計画に役立てられることを確認しています。
このたび、サービス利用者個別の野菜の売上履歴情報を元に、需要を週次単位で予測するサービスを開発しました。この効果を検証するために、この需要予測サービスの成果検証応募者に、本サービスを無償で提供します。

1．目的
当社は、植物工場における生産・販売計画を精緻化することで、廃棄や販売の機会損失の削減を行うべく、青果物の需要予測の技術開発を行ってきました。
このたび、本サービスによって、予測アルゴリズムの植物工場以外への適用可能性を検証するとともに、バリューチェーン全体の生産性と収益性の向上を目指します。

2．サービスの概要
サービス利用者には過去の売上履歴を提供頂きます。提供頂いた売上履歴情報と需要予測技術に必要となる気象情報や青果物情報を組み合わせます。それによりサービス利用者が販売する青果物５品目の内、サービス利用時に選択した１品目の売上をAIで予測し、週次でサービス利用者に示します。類似のサービスと比較し、簡単な準備で、高精度な予測が得られ、生産や仕入れの計画に活かすことが可能です。

この需要予測サービスの利用希望者は、当社が運営する下記のウェブサイトにアクセス後、ユーザー登録をしご応募ください。
応募登録後、対象１品目の過去の売上履歴を送付いただきます。サービス利用開始後は、毎週、実際の売上履歴をメールで送付することにより、原則翌々週の需要予測を当社からお知らせします。
※応募者多数の場合には、検証効果の高い事業者に限定する場合があります。

■応募締切　：２０２３年３月３１日
■費用　　　：無償
■対象事業者：以下を満たす事業者
・２０２０年１月以降の売上情報の提供可能な事業者。
・毎週、実際の売上情報の提供可能な事業者。
※売上情報について、本サービスの規約に基づき、当社は秘密を保持します。

■対象品目　：レタス、トマト、ミニトマト、イチゴ、ほうれん草
■予測単位　：週（原則翌々週の需要）
■サービスサイトURL：https://demand-forecast.farmship.co.jp
■期間　　　　：２０２３年３月までの予定
※２０２３年４月以降は、効果を検証し、内容更新したサービスを実施予定。

3．今後の予定
当社と豊橋技術科学大学は、本検証を通じて、需要予測システムと生育予測や成長制御を統合した生産制御システムの有効性を確認していきます。
また、需要予測値と実績の精度を確認した上で、システムの充実・強化を図ります。
さらに、検証で得たデータを元に、「AIによる植物工場等バリューチェーン効率化システム」の研究開発を進め、
栽培する野菜の成長制御や物流など各プロセスの最適化を組み合わせることで、バリューチェーン全体の効率化を目指します。